下書き線/上書き線
1.下書き線と上書き線について
- 図面を作成するときは、まず中心線を描き、基準となる線を描いて、外形を作成していきます。
- Space-E/Drawには、この基準となる線を描く下書き線機能があります。
- この下書き線を利用して、上書き線(外形となるアイテム)を作成していきます。
- 上書き線を作成した後は、下書き線を削除します。
- 下書き線作成⇒上書き線作成⇒下書き線削除

2.下書き線
- まず、
下書き線(UDL)コマンドで下書き線モードを開始します。
- 下書き線モードが開始されると、ウィンドウの枠の色が緑から赤に変わります。
- 下書き線は、基本図形の作成コマンド(
角度線(LAA)コマンドなど)を使用して、線分、円、円弧、折れ線、多角形、スプラインで作成します。
- 下書き線は編集できません。
- また、下書き線は固有の属性とグループ名称をもち、変更できません。
- 下書き線の作成が終了したときは、
下書き線(UDL)コマンドで下書き線モードを終了します。
- ウィンドウの枠の色が赤から緑に戻ります。
(1) 参考文字
- 下書き線を複数作成すると、どの下書き線かがわからなくなります。
- そこで、
平行線(LP)コマンド,
円(CIR)コマンドを使用して下書き線を作成すると、基準からの距離と円の半径が自動的に表示されます。
- その文字を参考文字と呼びます。
- 参考文字は、指示したウィンドウ上にウィンドウアイテムとして作成されます。
- <
平行線(LP)コマンド>

- <
円(CIR)コマンド>

(2) 下書き線の属性
- 下書き線および参考文字は、次のような属性をもっています。変更することはできません。
- 下書き線 参考文字
- クラス 248 249
- 線種 点線(1) 実線(0)
- 線の太さ 1 1
- ペン番号 1 1
- グループ名称 UNDR UNTX
- 文字高さ − 3
- 文字幅 − 3
- 文字角度 − 0
- 文字間隔 − 0
- 文字X原点 − 中央
- 文字Y原点 − 中央
- 文字方向 − 横
- クラスマスク 指示できる 指示できない
(3) 下書き線の編集
- 下書き線及び参考文字は、編集できません。また、アクティブリストにも登録できません。
- ただし、
削除(DEL)コマンド(アイテム、クラス)で下書き線が削除できます。
- ・次のコマンドでは、参照アイテムとして下書き線が指示できますが、編集アイテムとしては指示できません。
- 移動コマンド
[移動]MOVE
- 複写コマンド
[複写(ベクトル)]COPY
[複写(連続)]DUP
- トリムコマンド
[トリム]TRIM(アイテム参照、2アイテム間)
- 切断コマンド
[切断]CUTA(交点カット)
- ・
面取り(FILT)コマンドでは、下書き線を指示して、面取り線分、円弧が作成できます。
- ただし、下書き線はトリムされません。
3.上書き線
- 下書き線をたどってアイテムを作成します。
- ・下書き線を指示すると、指示した位置から見て前方向、後ろ方向に最も近い交点を求め、それらをつなぐようなアイテムを作成します。
- ・同じ下書き線を続けて指示した場合、直前に作成したアイテムとつなげて1つのアイテムを作成します。
- ・新しく作成するアイテムが直前に作成したアイテムと離れている場合は、2つのアイテムを線分でつなぎます。
4.下書き線と参考文字の削除
- 下書き線と参考文字は、おおまかな外形を作成するために利用します。
- 外形を作成した後は、不要になるので削除します。
- すべて削除するときは、クラス単位またはグループ単位で削除します。